雑なインプットに耐える

私はときどき上司から「雑なインプットにも耐えられる」と言う評価をいただく事があります。

「雑なインプット」とは何か?わたしはどうやってこの評価を得たのか振り返って見ました。

雑なインプットの正体

誰かに仕事を依頼するときは「やってほしい仕事」と、「仕事のやり方」をセットにして依頼すると思います。

例えば、「明日の13時からの会議の資料を参加者の人数分印刷する」という仕事の依頼がきました。この依頼のやって欲しい仕事は、簡単に言ってしまえば会議の資料を参加者に配るという事です。また、この依頼だけでは分からない情報がいくつかあります。会議の参加者の人数や、印刷機の使い方などです。このような情報のことを「仕事のやり方」というようにします。

雑なインプットの正体は、「仕事のやり方」の部分が少ない仕事の事だと私は考えています。

例えの話でいくと、ある程度会社で経験を積んでいくと、会議の参加者や、印刷機の使い方などは依頼主に聞かなくてもわかってくるはずです。さらに経験を積んで行けば、「明日の会議の資料配っておいて」と言われるだけでで依頼主の意図がわかり仕事が遂行できるのではないかと思います。

雑なインプットに耐えるって?

雑なインプットに耐えるためにはどうしたら良いのでしょうか?仕事の経験をある程度積んでいけば、仕事を完了させるうえで足りない情報を経験から補完できるようになると思います。つまり、仕事の経験を積んで行けば、雑なインプットに耐えることは勝手に出来るようになると思います。それでは、経験が少ない、またはほとんどない人は雑なインプットに耐える事は出来ないのでしょうか?

経験が無いのなら予想する

私は足りない情報を「予想」する事でも、ある程度は雑なインプットに耐えられるようになると思います。わからないのであれば、予想して仕事しちゃえば良いのでは無いでしょうか?足りない情報を予想することで出した仕事の成果の質は、悪いかもしれません。しかし、予想が少しでも当たっていれば、依頼主は予想が当たっている部分は教える必要がないのです。雑なインプットに対しては、予想をして雑なアウトプットを出す。これが私が行っていた「雑なインプットに耐える」なのかと思います。

予想するデメリット

仕事をする上で足りない情報を予想すると言う事にはデメリットもあると感じています。そのうちの一つは、予想するにも時間がかかるという事です。わからないことは質問した方が手っ取り早い場合も沢山あります。そこら辺のバランスをうまくとる事が大事なことなんだと思います。また、予想が大きく外れてしまった場合は目も当てられません。私は依頼主の意図を勘違いして大失敗した経験が何度かあります。経験と予想、質問を上手く使いこなして仕事をしていきたいです。