経験から見出す

パナソニック創業者松下幸之助の残した言葉の中に、「自己観照」という言葉がある。これは、自身を客観的に見つめ直し、自身の強みだったり欠点を理解した上で仕事を行うと言う意味である。これとほとんど同じ意味で、「メタ認知」という言葉が心理学にある。

メタ認知とは、アメリカの心理学者が定義した概念である。おそらく松下幸之助メタ認知という言葉は知らなかったはずだ。

つまり、松下幸之助は自身の仕事の経験の中から、遠いアメリカの心理学者が研究してきた概念を見出していたのだ。私たちは生きている限りたくさんの経験をするはずだ。それらの経験をなるべく無駄にせずに上手く加工し、俺理論として見出していきたい。